「暗殺教室」の自分なりの考察
2015年4月8日 アニメ・マンガ人生初考察ですわ
物語も佳境に入り、徐々に殺せんせーの謎、目的が明らかになりつつあります。
まずは、殺せんせーについて整理してみます。
殺せんせー
外見:タコ型の人外。自ら超生物と名乗るほどのスペックの肉体を持つ。最高時速はマッハ20、再生能力、通常の銃火器はもちろん、毒も無効。驚異的な反射神経、動体視力、思考速度を持ち、周到な計画を基にした不意打ちさえ成功させることは難しい。
身体的特徴
・心臓部に反物質臓を持ち、急所である。
・触手はスピードに特化しているが、その分パワーが少ない。推測だが触手の正体は高密度のエネルギー体であり、見かけの質量は少ないのかもしれない。
・流動的な体であり、驚異的な再生能力やダイタランシー現象が起こるなど、液体に近い組成と思われる。
・寿命は本編の中で、来年の3月までと自ら告白する。そのとき、一人で死ぬか、地球を爆発するかの2択しかないと、暗殺教室は続いていることを言及する。
殺せんせーの過去
元は人間。死神と呼ばれた殺し屋であり、本編で先に出てきた死神は彼の弟子にあたる。あらゆる才能を持ち、当然あらゆることに通じており、数千の人間を殺害してきた。
弟子に裏切られ触手兵器の人体実験の被験者にされた際、茅野の姉である雪村に出会う。
その後、何らかの理由で研究所が崩壊し、その際、瀕死の雪村に3年E組の担任を引き受けてほしいと頼まれる。
この時、殺せんせーの寿命が少ないことが示唆されている。
現段階では研究所の崩壊の理由や、雪村が3年E組で教師をしていた理由は不明である。
ここからは考察です。
殺せんせーの目的
目的を語る前にまず結末の予想をします。
殺せんせーは確実に死ぬでしょう。彼も生き残り、生徒も生き残るというハッピーエンドはきっと用意されていないと思います。
彼は生徒に殺されるか、その直前まで追い詰められるか、真のラスボスと共闘の果てに…いずれにせよ、生徒たちに見守られながら最後を迎えるのだと思います。
暗殺教室には二つの大きな謎があります。
なぜ彼は生徒に自分の命を狙わせてまで教師であろうとするのか、なぜ殺せんせーは作り出されたのか。これは物語の最大の謎です。この2点のついて考察を進めていきます。
彼が超生物になる前のこと。彼は死神という仇名を持つ最強の暗殺者として生きてきました。あらゆるスキルを身に着けたのも、全て「殺す」ために。なぜなら、彼にとって唯一信じられる真実とは「人は殺せば死ぬ」ということだったから。
劣悪なスラム街に生まれた彼にとって、彼の身の回りでは嘘と裏切りが溢れていました。しかし、彼が唯一見つけた真実、それは「人は殺せば死ぬ」という事実。以後、彼は死だけを信じて生きてきました。
弟子の策謀にはまり、彼は研究所に収容され、雪村と出会います。彼女は監視役でした。
余談ですが、そもそも、なんで雪村や他の研究員も人体実験もOKなヤバイ実験に関わっていて平然としているのかという突っ込みがあります。その理由も、理事長のセリフの「何とも悲しいお方ですね。 世界を救う救世主となるつもりが、世界を滅ぼす巨悪と成り果ててしまうとは」に隠されていると思います。非人道的な実験であるけれど、この触手の力をコントロールしなければ人類の存亡に関わるような事情があった、また、殺せんせーが大量殺人犯であり、死刑の代わりに人体実験を行い、上手く触手の制御が出来れば人類貢献として少しでも贖罪になるだろうという考え、もしくは何も知らされていなかった…そんなところでしょうか。
その彼女は研究員でもある傍ら、E組の教師でもありました。
そこでは恐らく、彼女は殺せんせーの唯一の話し相手であり、E組の生徒たちのことを語ったでしょう。
学力がないという理由だけで劣悪な環境にいる生徒たち。その彼らのために、教師として自分が何が出来るかを語る言葉、姿。生徒たちの成長を信じようとする彼女の信念。
そのやり取りの中で、殺せんせーは気づいていきました。自分が今までしてきたことの意味を。
「殺す」ということは、その人の人生を終わりにする行為。しかし教育は、その対極にあると言えます。死が与えるものは未来の終わりですが、教育が与えるものは未来の始まりです。
死だけを信じて生きていた彼にとって、雪村とのやり取りの中で生(未来)を信じることを次第にしてみたくなりました。
だからこそ、雪村の最後の時、腕の中で冷たくなっていく彼女をその触手で抱えながら、彼女の最後の願いを聞きます。
そして決意をしたのでしょう。死を与えることだけをしてきた自分が、今度は生徒に生を与えてみようと。これまで奪ってきた命の重さへの贖罪として、自分の命までかけて残された時間で生徒を育ててみようと。この決意こそ、殺せんせーの全ての力の源泉に思えます。
残された時間の中で、自分が否定してきた生(未来)を信じることを、殺せんせーは命がけで挑戦し始めました。すなわち、殺せんせーの目的は「命がけで誰かの未来を育てる」ことだと思います。
自分を殺さなければ地球を破壊すると言ったのは、生徒を本気にさせるための方便でもあるでしょう。
自分と全人類の双方の命を天秤に乗せ、殺せんせーは生徒の成長を願っているのだと思います。
今後の展開の中で、殺せんせーの触手の力なくしては対向できない、人類の存亡に関わるほどのラスボスが出てくるかもしれません。そうだとすれば、触手の力とは真の敵に対抗するための力として生み出され、そこに殺せんせーの作り出された理由が生まれます。
しかし、たとえ真の敵に殺せんせーが立ち向かうことが出来なくても、自分以上の力を持つ者たちをカウンターとして育てることが出来ていたらなら、自分は死と引き換えに、救世主を世界のために残すことが出来ます。自分以上の力を持つ救世主です。
彼の教師として生徒の未来を育てたいという意志と、人類を救うための救世主を育てたいという二つの意志が、殺せんせーの目的だと思います。
物語も佳境に入り、徐々に殺せんせーの謎、目的が明らかになりつつあります。
まずは、殺せんせーについて整理してみます。
殺せんせー
外見:タコ型の人外。自ら超生物と名乗るほどのスペックの肉体を持つ。最高時速はマッハ20、再生能力、通常の銃火器はもちろん、毒も無効。驚異的な反射神経、動体視力、思考速度を持ち、周到な計画を基にした不意打ちさえ成功させることは難しい。
身体的特徴
・心臓部に反物質臓を持ち、急所である。
・触手はスピードに特化しているが、その分パワーが少ない。推測だが触手の正体は高密度のエネルギー体であり、見かけの質量は少ないのかもしれない。
・流動的な体であり、驚異的な再生能力やダイタランシー現象が起こるなど、液体に近い組成と思われる。
・寿命は本編の中で、来年の3月までと自ら告白する。そのとき、一人で死ぬか、地球を爆発するかの2択しかないと、暗殺教室は続いていることを言及する。
殺せんせーの過去
元は人間。死神と呼ばれた殺し屋であり、本編で先に出てきた死神は彼の弟子にあたる。あらゆる才能を持ち、当然あらゆることに通じており、数千の人間を殺害してきた。
弟子に裏切られ触手兵器の人体実験の被験者にされた際、茅野の姉である雪村に出会う。
その後、何らかの理由で研究所が崩壊し、その際、瀕死の雪村に3年E組の担任を引き受けてほしいと頼まれる。
この時、殺せんせーの寿命が少ないことが示唆されている。
現段階では研究所の崩壊の理由や、雪村が3年E組で教師をしていた理由は不明である。
ここからは考察です。
殺せんせーの目的
目的を語る前にまず結末の予想をします。
殺せんせーは確実に死ぬでしょう。彼も生き残り、生徒も生き残るというハッピーエンドはきっと用意されていないと思います。
彼は生徒に殺されるか、その直前まで追い詰められるか、真のラスボスと共闘の果てに…いずれにせよ、生徒たちに見守られながら最後を迎えるのだと思います。
暗殺教室には二つの大きな謎があります。
なぜ彼は生徒に自分の命を狙わせてまで教師であろうとするのか、なぜ殺せんせーは作り出されたのか。これは物語の最大の謎です。この2点のついて考察を進めていきます。
彼が超生物になる前のこと。彼は死神という仇名を持つ最強の暗殺者として生きてきました。あらゆるスキルを身に着けたのも、全て「殺す」ために。なぜなら、彼にとって唯一信じられる真実とは「人は殺せば死ぬ」ということだったから。
劣悪なスラム街に生まれた彼にとって、彼の身の回りでは嘘と裏切りが溢れていました。しかし、彼が唯一見つけた真実、それは「人は殺せば死ぬ」という事実。以後、彼は死だけを信じて生きてきました。
弟子の策謀にはまり、彼は研究所に収容され、雪村と出会います。彼女は監視役でした。
余談ですが、そもそも、なんで雪村や他の研究員も人体実験もOKなヤバイ実験に関わっていて平然としているのかという突っ込みがあります。その理由も、理事長のセリフの「何とも悲しいお方ですね。 世界を救う救世主となるつもりが、世界を滅ぼす巨悪と成り果ててしまうとは」に隠されていると思います。非人道的な実験であるけれど、この触手の力をコントロールしなければ人類の存亡に関わるような事情があった、また、殺せんせーが大量殺人犯であり、死刑の代わりに人体実験を行い、上手く触手の制御が出来れば人類貢献として少しでも贖罪になるだろうという考え、もしくは何も知らされていなかった…そんなところでしょうか。
その彼女は研究員でもある傍ら、E組の教師でもありました。
そこでは恐らく、彼女は殺せんせーの唯一の話し相手であり、E組の生徒たちのことを語ったでしょう。
学力がないという理由だけで劣悪な環境にいる生徒たち。その彼らのために、教師として自分が何が出来るかを語る言葉、姿。生徒たちの成長を信じようとする彼女の信念。
そのやり取りの中で、殺せんせーは気づいていきました。自分が今までしてきたことの意味を。
「殺す」ということは、その人の人生を終わりにする行為。しかし教育は、その対極にあると言えます。死が与えるものは未来の終わりですが、教育が与えるものは未来の始まりです。
死だけを信じて生きていた彼にとって、雪村とのやり取りの中で生(未来)を信じることを次第にしてみたくなりました。
だからこそ、雪村の最後の時、腕の中で冷たくなっていく彼女をその触手で抱えながら、彼女の最後の願いを聞きます。
そして決意をしたのでしょう。死を与えることだけをしてきた自分が、今度は生徒に生を与えてみようと。これまで奪ってきた命の重さへの贖罪として、自分の命までかけて残された時間で生徒を育ててみようと。この決意こそ、殺せんせーの全ての力の源泉に思えます。
残された時間の中で、自分が否定してきた生(未来)を信じることを、殺せんせーは命がけで挑戦し始めました。すなわち、殺せんせーの目的は「命がけで誰かの未来を育てる」ことだと思います。
自分を殺さなければ地球を破壊すると言ったのは、生徒を本気にさせるための方便でもあるでしょう。
自分と全人類の双方の命を天秤に乗せ、殺せんせーは生徒の成長を願っているのだと思います。
今後の展開の中で、殺せんせーの触手の力なくしては対向できない、人類の存亡に関わるほどのラスボスが出てくるかもしれません。そうだとすれば、触手の力とは真の敵に対抗するための力として生み出され、そこに殺せんせーの作り出された理由が生まれます。
しかし、たとえ真の敵に殺せんせーが立ち向かうことが出来なくても、自分以上の力を持つ者たちをカウンターとして育てることが出来ていたらなら、自分は死と引き換えに、救世主を世界のために残すことが出来ます。自分以上の力を持つ救世主です。
彼の教師として生徒の未来を育てたいという意志と、人類を救うための救世主を育てたいという二つの意志が、殺せんせーの目的だと思います。
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